結婚・出産で大きく変化する女子の人生は、右にも左にも選択肢だらけ。20代はもちろん、30代になっても迷いは増すばかり。いったいどの道を選べば幸せに近づけるのか? 昨年、東洋経済オンラインに登場、大反響を呼んだ元リクルート“最強の母”堂薗稚子さんがお答えします。
今回は、上司の「もっともっと働け!」要求に頭を悩ませるワーキングマザーの方より、お悩み相談をいただきました。
(お悩み)
嫌みを言う男性たちをどう牽制したらいいですか?
ワーキングマザー歴8年です。出産後2年ほどは、上司も同僚も人事も親切で、無理のない働き方ができるよう配慮していただきました。今、思い出しても感謝の思いでいっぱいです。
ただ、産後8年も経ちますと、「子育ては終わったでしょ?」的に見られていて、実際に言われますし、「もっと深夜や緊急の対応をするように」「もう若手じゃないんだから、家庭を言い訳にするな」などと、チクチク言われます。
子育てはまったく一段落しておらず、むしろ子どもの勉強を見るといった別の大変さが生じ、生活はハードになる一方です。
また、仕事の量や成果において、長時間労働の職場の男性たちと遜色あるわけではなく、時に過労で体調を崩しているくらいです(ただ、家庭を話題にすると不機嫌になる男性上司がいるので、家庭の状況を説明するのはやめています。体調不良も、プライベートな話をするのは未熟な人間だという感じで、嫌がられます)。
私にこれ以上、どうしろというのでしょうか? いったい、彼らは何を私に求めているのでしょうか。
彼らにチクチク言われたときに、①どう心を整理して、落ち着ければいいか、②効果的な撃退法は何かあるか、③そもそもワーキングマザーは、嫌みにもニコニコと耐えるような人間にキャラクターを変えるくらいでなければならないのか。
いらいらが募りすぎると、ある日爆発しそうなので、少しずつガス抜きがしたいです。アドバイスをよろしくお願いします。
いらいらが募りすぎると、ある日爆発しそうなので、少しずつガス抜きがしたいです。アドバイスをよろしくお願いします。
(38歳、女性)
これは、「あるある」ですね……
「24時間戦えますか?」の世界、まだまだありますよね。
こういう会社の偉い人たちは、そうやって昇ってきた人たちだから長時間労働は「必要悪」だという認識がなかなか修正できないものです。がっちりと組織風土に根付いてしまっていて、永遠に変わっていかないようにも思えてしまいますよね。
あなたのご相談を拝見して、問題は2つに分かれるなと思いました。ひとつは、「子育て、一段落したでしょ」といった見られ方への対応。もうひとつは、「個人の事情を仕事に持ち込むな」と言う管理職への対応。この2つの問題に対するあなたの心の持ち方、撃退法を考えながら、「そもそも……」を考えましょうか。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら