週刊文春編集長が明かすスクープ連発の裏側 「スクープは狙わなければ取れない」

✎ 1〜 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
基礎から知りたい!今回は週刊文春編集部を直撃しました!!
ごぶさたしております。わたくし、TKO木本武宏が、複雑な現代の世の中について、その道の専門家に教えを乞う「基礎から知りたい」。第4タームのお相手は、われわれ芸人が今いちばん恐れている存在である「週刊文春」の編集長、新谷学さんです。
講義1は「週刊文春は、なぜスクープ連発が止まらないのか」。ものすごい充実した内容だったので、1回では収まりきらず前編、後編に分けてお届けします。今回は、その前編。どうして「週刊文春」がデッカイスクープを連発できるのか。興味津々の舞台裏を聞き出しましたよ。
後編=週刊文春は「スクープ量産」の好循環に入った

「スクープを取れ」と言わないメディアが増えている

この連載の一覧はこちら

木本:いきなり本題に入ります。どうして週刊文春はスクープ連発が止まらないのでしょうか。だって、どこの編集部の編集長も、「スクープ取ってこい!」と号令しているわけですよね? なぜ文春だけ飛び抜けているんですか。

新谷:どこの編集長も・・・というのは、ちょっと違うのかな。かつてはスクープやスキャンダルは週刊誌の華であり、武器であるという時代が続いていました。ただし、ここのところ変わってきています。雑誌だけでなく、新聞もテレビも含めて変わってきていますね。スクープを取るには手間暇、おカネがかかります。

おカネをかけてもきちんと事実が確認できなければボツになることもあり、おカネも労力も無駄になる。思ったより売れないこともあるし、名誉毀損で裁判になることもある。最近は裁判で勝つのがメディア側も難しく、プライバシーを守ることに対して裁判所が重きを置くようになった。調査報道といういままで闘っていた土俵から、かなりいろんなメディアが降りているように思います。

次ページ編集長就任当初から言い続けていること
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事