国会議員の不倫が重要ニュースに昇格した! フジが越えた「ゲスなニュース」の一線

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2月12日、議員辞職を表明する宮崎謙介議員(写真:日刊スポーツ/アフロ)

「テレビの報道」をウォッチする人間として、フジテレビのニュースの報じ方には驚きを禁じえなかった。

言うまでもないが「ニュース」は、それぞれのテレビ局の“報道局”の名刺や腕章を持った記者たちが取材して事実だと確認したものを放送するものだ。そういうテレビのニュースが守ってきた“常識”。それはテレビ局のニュースに限らず、一般紙と呼ばれる全国紙や地方紙新聞の報道の記事が長年守ってきた常識でもある。その“常識”が打ち破られてしまっている。

最近、女性タレントとの不倫問題で週刊誌の見出しなどでよく使われる「ゲス」という言葉を使うならば、まさに以前ならば「ゲス」と区分され、本流の「ニュース番組」や「本紙(新聞社内で系列の週刊誌やスポーツ紙などに対して、主たる新聞を指す言葉)」では扱わなかったような内容をテレビの定時ニュースで流し、一線を踏み越えたのである。

テレビの姿勢の変化に多くの人たちは気がついていないかもしれない。そこで、この機会に解説をしておきたいと思う。

フジテレビが繰り返し報じた「議員の不倫」

あの日、というのは2月9日の火曜日だ。男性議員として初めての育児休暇取得を公言していた自民党の宮崎謙介衆議院議員(当時)が妻の出産入院中に地元京都の自宅で女性タレントと不倫していた疑惑があるとこの日の「スポーツニッポン」が報じことを伝えた。

フジテレビはこの朝、宮崎議員が車に乗り込む直前を直撃し、逃げるように彼が去り際にコメントした言葉を「自民・宮崎議員に“不倫疑惑”『お騒がせして申し訳ない』」という字幕タイトルにした。そして、アナウンサーが「宮崎議員はFNNに対して『お騒がせして申し訳ない。事実関係は改めて説明する』と述べました」という原稿を読み上げた。

朝の「めざましテレビ」のニュースコーナー、お昼の「FNNスピーク」、夕方の「みんなのニュース」、深夜の「あしたのニュース」とニュースのたびに繰り返した。

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