新谷:週刊誌は究極の“結果オーライ”ビジネスです。図って状況をコントロールしようとしても、なかなかうまくいかない。こちらの予想を超える展開になることもままありますから。つねに目の前の状況に適応して最善を目指す。
木本:今はそのキャッチボールがうまくできてますよね。それによってベッキーさんも第二弾、第三弾とね。カードが何枚もあるんじゃないかと思われていますよね。
新谷:いつも二の矢、三の矢があると思われているみたいですが、わざと隠すことはないんですよ。特に私の性格からして、いいネタが入ったら真っ先に出します。美味しい物をすぐに食べずにとっておく人がいますが、私は違います。
木本:メインのハンバーグから真っ先に箸をつけるタイプですね。でも僕らは勝手に「文春は次もドでかいの持ってるでぇ、あの会見の説明だったら怒ってはるでぇ。次のスクープあるでぇ」なんてイメージを持っています。そんなことはないと。
週刊誌はつかの間の憂さ晴らしになる存在
新谷:会見によって状況が変わって、新しい情報がもたらされることはありますが、最初からわかったうえで、取っておくという発想はないです。でも芸人さんたちのあいだでも週刊文春が話題になっているとすれば、光栄だし、嬉しいですね。
木本:はい、話題になりまくっています!! 楽屋における「最大のテーマ」かも。イメージを膨らませて、好き放題に言いあっていますよ。
新谷:やっぱり週刊誌って、皆さんに面白がってもらってなんぼというところがあるわけですよ。
木本:そこが、モチベーションなんですね。
新谷:そう、酒場の話題。新橋の居酒屋でサラリーマンが、「舛添の公私混同、アタマくるよなあ」とか、有閑マダムが昼下がりにランチしながら「ベッキーの復帰、どう思う?」なんて話題にされるのが嬉しい。ガス抜きと言うか、暇つぶしと言うか、ゴシップを楽しむのもカルチャーだと思うのです。そういうものを提供するのも週刊誌にとっては大事です。
木本:ゴシップは週刊誌の華ですもんね。
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