つんく♂:最後に聞きたいのですが、けんすうさんは起業家、経営者としてすでに成功を収めていますよね。仕事へのモチベーションって、どのあたりにあるんですか?
けんすう:僕の場合はお金を稼ぐことより、仕事を頑張らないと友達がいなくなるみたいな不安が大きいかもしれません(笑)。
自分が頑張っていれば、周りの人たちとお互いに情報交換して刺激的な話もできるけど、何もしなくなったら、会話がなくなっちゃうからつまらない。それが仕事のモチベーションのようなものになっているというのが、最近の自己分析です。
仕事の目的は「お金」だけじゃない
つんく♂:いわゆるお金持ちになると、宣伝費をかけても自分の知名度を上げてもっと有名になりたいタイプと、港区あたりで派手に飲み歩くタイプがあると思うけど、どちらでもないですよね。
けんすう:個人的にそういうのは楽しくなさそうと感じてしまうんです。
僕はエンジェル投資家としてスタートアップへの投資もしていますが、これも友達づくりだと思っています。出資しているから連絡しても仲良くしてくれるだろうみたいな(笑)。
それに、お金にこだわりすぎないと、結果がともなわなくても、そんなに落ち込まないみたいな部分もありますね。
とはいえ、「挑戦しつづけていないとダメだ」という感覚はつねにあります。たとえば2年とか働かないでいると、働けなくなってしまう気がして。
つんく♂:やっぱり、仕事をしていないと楽しくないんですよね。それは僕も同じです。
けんすう:本当にそうですね。でも、せっかく仕事をするからには「なりたい自分」や「プロ中のプロ」を目指してほしい。
つんく♂:それが、僕らがみなさんに伝えたいことですね。
2回目:『「"やりたいこと"わからない病」処方箋は"これ"だ」』
3回目:『できる人が「完璧」より「とりあえず完成」目指す訳』
4回目:『「スキルだけで食えない時代」"磨くべき能力"は?』
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