SNS時代「誰でも起こる誹謗中傷」、どう対処する? 【つんく♂✕けんすう対談】5回目(全5回)

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つんく♂:最後に聞きたいのですが、けんすうさんは起業家、経営者としてすでに成功を収めていますよね。仕事へのモチベーションって、どのあたりにあるんですか?

けんすう:僕の場合はお金を稼ぐことより、仕事を頑張らないと友達がいなくなるみたいな不安が大きいかもしれません(笑)。

自分が頑張っていれば、周りの人たちとお互いに情報交換して刺激的な話もできるけど、何もしなくなったら、会話がなくなっちゃうからつまらない。それが仕事のモチベーションのようなものになっているというのが、最近の自己分析です。

仕事の目的は「お金」だけじゃない

つんく♂:いわゆるお金持ちになると、宣伝費をかけても自分の知名度を上げてもっと有名になりたいタイプと、港区あたりで派手に飲み歩くタイプがあると思うけど、どちらでもないですよね。

けんすう:個人的にそういうのは楽しくなさそうと感じてしまうんです。

僕はエンジェル投資家としてスタートアップへの投資もしていますが、これも友達づくりだと思っています。出資しているから連絡しても仲良くしてくれるだろうみたいな(笑)。

それに、お金にこだわりすぎないと、結果がともなわなくても、そんなに落ち込まないみたいな部分もありますね。

とはいえ、「挑戦しつづけていないとダメだ」という感覚はつねにあります。たとえば2年とか働かないでいると、働けなくなってしまう気がして。

つんく♂:やっぱり、仕事をしていないと楽しくないんですよね。それは僕も同じです。

けんすう:本当にそうですね。でも、せっかく仕事をするからには「なりたい自分」や「プロ中のプロ」を目指してほしい

つんく♂それが、僕らがみなさんに伝えたいことですね。

つんく♂ 総合エンターテインメントプロデューサー

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音楽家、TNX株式会社代表取締役。1988年にシャ乱Qを結成、1992年にメジャーデビューし「シングルベッド」「ズルい女」など4曲のミリオンセラーを記録。1997年より「モーニング娘。」のプロデュースを開始し、1999年には「LOVEマシーン」が176万枚以上のセールスを記録。「ハロー!プロジェクト」をはじめ数々のアーティストのプロデュースやサウンドプロデュースを手がけ、現在JASRAC登録楽曲数は2000曲を超える。2015年、喉頭がんにより喉頭全摘手術を受けたことを公表。2020年にメディアプラットフォームnoteにてコラムをスタートする。現在はハワイに拠点を置き、国民的エンターテインメントプロデューサーとして幅広く活躍中。

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けんすう 起業家、投資家

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2003年にしたらばJBBSを運営するメディアクリップ代表取締役社長、2004年にライブドアに事業譲渡。2006年にリクルートに入社し、インターネット系の新規サービスの立ち上げに関わる。2009年に株式会社nanapiを創業、2014年にKDDIグループにM&Aされる。2019年1月にマンガコミュニティサービス「アル」を運営するアル株式会社を立ち上げる。

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