早朝の六本木で…
「警察呼んであげて! なぜ警察呼ばない? 日本人、オカシイヨ!!」
120キロは優に超えるだろう巨漢のナイジェリア人の用心棒が、私に警察への電話を促す。目の前に広がるのは、辺り一面を覆う血、飛び散った砕けたガラス片、そして顔面が血まみれの男性。
これはつい先日、師走のある日、私が早朝、六本木のクラブ街の一角に散歩で立ち寄ったときに遭遇した出来事である。
陰でこそこそ善行を働く私が警察を呼び、名前を聴かれたときは「巻き込まれたくないので、通りすがりの一般市民です。いや、グローバル市民かな?」などとあたふたした対応をしながら、救急車の到着を待っていた。
血まみれの男性が救急隊員にしている説明を熱心に盗み聞きしていると、なんと、殴ったのは一緒に飲んでいた同僚で、会社も有名企業で大事にしたくないから、穏便に済ましてほしいと言っているのだ。
このように「酒との付き合い方を知らない人」は、IQが高く、学歴も高いエリート層の中にも、確実に存在する。そもそも「頭のIQや学歴」と「酒とうまくつきあえるか」は関係がない。飲み会によって二流の人の人間的欠陥は、恥ずかしいほどバレてしまうものである。
では、たかだか飲み会1回でバレてしまう「二流の人間の故障っぷり」とはいったい何なのか。早速、紹介していこう。
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