もうひとつ、飲み会でバレるのが、その人の人間としての幼稚さである。
「幼稚さ」も「女性差別」もバレバレ?
二流の人ほど、知的刺激のある話題やユーモアセンスを持ち合わせないので、自己紹介で好きな食べ物や趣味といった通り一辺倒のことを聴いたあとは、まだ1杯しか飲んでないのに「のーんでのーんでのんで♪ のーんでのーんでのんで♪ のーんでのーんでのんで♪ 飲んで!!」と場違いなコールを食らわせる。
そして時代錯誤もはなはだしい「王様ゲーム」を提案して皆に拒否されたり、変な一発芸で突然脱ぎはじめたり、受け狙いで「ピコ太郎」に変装して登場したり、とにもかくにもやることなすこと、幼稚なのである。
さらに「人間的に故障」している場合は、後輩をこき使ってお酌をさせたり注文をとらせたりする。最悪の場合、開始早々に「お前の生き方、そんなんじゃダメだ!」などと、二流の説教を始めるのだから、開けた口がふさがらないというものである。
最後に、飲み会によってバレるのが、お会計タイムに出るセクシズム(性差別意識)だ。
つい先日、私が尊敬する起業家および政府関係者の少人数忘年会に参加してきた。そこに私は、某大手資産運用会社で活躍する若手の女性ファンドマネジャーを連れて行ったのだが、会合自体は楽しく勉強になり、非常に有意義だったものの、お会計タイムに幹事の「秘めたる二流っぷり」がバレてしまった。
会費は1人2万円だったが、その幹事の人があろうことか、女性にだけ「女性は1万円で」と半額を請求したのだ(ちなみにその女性は、参加者の誰よりも稼いでいる)。
これを、「女性に半額も支払わせる」ととるか、「女性は半額でいいの?」ととるか。あなたはどう思われるだろうか。
私はかつて欧米で「あなたは女性だから……」と参加費を減額しようとしたところ、「私もあなたと同じように教育を受け、給料をもらっている。女性だからとみくびらないで!」と怒られたことがある。
逆に日本では、とくに港区界隈のいわゆる「プロ彼女」(さほど魅力的でもないのに、男性にいつまでも寄生して飲み会を渡り歩く、合コン界の渡り鳥たち)などから、「ええ~、女の子からもとるの?」と逆の理由で怒られたこともある。
結局、国内でも国外でも、私は「怒られっぱなし」なわけだが、飲み会のお会計タイムに、その人が悪意なく無意識に抱いているセクシズムが不意にバレてしまうのである。
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