よくわかってしまったら終了!? 「現代美術」の流れを読み解けば、「進化する芸術」と「社会のしくみ」がまるごと見えてくる

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東京都現代美術館(MOT)
「よくわからないから」と敬遠し続けてきた人も多いのでは(写真:ISHIDA PLANNING/PIXTA)
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「美術館に行っても、何をどう見ればいいのかわからない」「現代美術は難解すぎて理解できない」。そんな声をよく耳にします。しかし、東京都現代美術館の学芸員である藪前知子氏は、「現代美術は『わからない』のが当たり前。なぜなら、まだ誰も見たことのない新しい価値観を実験する場だからです」と語ります。
全人類の教養大全』シリーズ刊行記念イベントとして開催されたトークイベントより、現代美術の基礎から、その背後にある「世界のしくみ」までを3回にわたって、やさしく大胆に解説します。前編である本記事では、現代美術の前段となった「モダニズム(近代美術)」の正体に迫ります。
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「わからない」を楽しむための第一歩

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本日は、多くの方にお集まりいただき、ありがとうございます。今回のトークイベントのきっかけとなった『全人類の教養大全』という本ですが、私も読んで大変衝撃を受けました。

芸術を含むあらゆる分野の知を、言葉をつかってバッサリと、かつ、これほどわかりやすく整理していく手腕に驚かされました。

芸術にたずさわる人間というのは、往々にして「ひと言では説明できないから芸術をやっている」という側面があるものです。しかし、この本では現代美術についても非常に明快に定義づけがなされています。

今日は本書の内容に触れつつ、プラスアルファとして、美術館で働く学芸員の視点から「もう少し広げて考えるとどうなるか」というお話をしていきたいと思います。

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