中国で地域金融機関の整理統合が加速している。現地紙の「21世紀経済報道」によれば、2025年に合併や解散により市場からの撤退が承認された金融機関は394行に上り、前年比2倍の規模となった。
国家金融監督管理総局によれば、中国の金融機関数は21年末の4602をピークに25年6月までに4070へと1割強減少したが、とくに過去2年は減少ペースが加速している。
当局はシステミックリスク防止に躍起
中国政府は、金融システミックリスクを引き起こさないことをボトムラインと位置づけ、中でも、不動産、地方政府債務、地方の中小金融機関の3リスクの防止を重視してきた。25年10月の共産党四中全会で採択された第15次5カ年計画の建議は、「重点分野のリスク予防・解決能力を高め、不動産、地方政府債務、中小金融機関などのリスクの秩序ある解決を統括的に推進し、システミックリスクを厳重に防止する」とした。
地方の中小金融機関のリスクに当局が目を光らすのは、長引く景気減速や不動産不況、地方債務リスクの影響が、収益力や資本基盤の弱い地域金融機関に最初に及びやすいからだ。バブル崩壊後の日本でも、まず経営不安が浮上したのは地方の中小金融機関だった。
このため、政府はここ数年にわたって地方の金融監督管理体制の強化を目指すとともに、地域金融機関の整理統廃合を進めてきた。国際通貨基金(IMF)が昨年発表した中国の金融セクター評価プログラム(FSAP)の報告書も、「リスクの高いビジネスモデルを採用する中小銀行が経営難に陥っており、リスク顕在化の兆候を示している」としている。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら