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産業用ロボット業界の雄・ファナックが自前主義を捨てて「オープン化」を決断した真意。「コア部分は明け渡さない」と語る山口社長の"勝ち筋"

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フィジカルAI時代の生存戦略について語るファナックの山口賢治社長(撮影:梅谷秀司)

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産業用ロボットで世界4強の一角であるファナックがついに動いた。これまで「フィジカルAI」の時代に向けた具体的な戦略は伏せてきたが、ここへきてエヌビディアとの提携やプラットフォームのオープン化を打ち出したのだ。「自前主義」とクローズドな社風で知られてきたが、大胆に門戸を開いた格好だ。決断の背景に何があったのか。オープン化によるロボット市場での勝算はどうか。山口賢治社長に聞いた。


――ファナックといえば、自社技術による垂直統合、いわゆる「自前主義」が強みでもありました。しかし今回、エヌビディアのプラットフォーム対応など「オープン化」へと舵を切りました。主導権を奪われる懸念はありませんか?

確かにこれまでは我々のシステムの中ですべてを完結させていた。だが、顧客、特に大手自動車メーカーなどから「エヌビディアのシミュレーション環境(Isaac Sim)を使いたい」「AI開発は自社やスタートアップの技術を使いたい」という声が強まってきた。

とはいえ、エヌビディアに依存していくのではなく「共存」していく。顧客がエヌビディアのプラットフォームを使いたいなら対応するし、別のシステムを使いたいならそれにも対応する。それがオープン化だ。

――顧客のニーズとはいえ、ロボットが外部システムと接続すれば、メーカーが把握しきれない環境下で動作することにつながります。予期せぬ挙動や故障を招く懸念はないでしょうか。

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