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ソフトバンクグループはフィジカルAI「20兆ドル市場」の覇者になれるのか。着実に進む投資の実態と課題

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オープンAIとのパートナーシップを説明するソフトバンクの孫正義会長
ソフトバンクグループは戦略的パートナーシップを結ぶオープンAIをはじめ、AI覇者への布石を打ち続けている(撮影:風間仁一郎)

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半導体やデータセンター(DC)といったAIインフラ整備から、AIを使った法人向けのソリューション、ロボットの展開まで――。全方位的にAI事業を世界で仕掛ける日本企業がソフトバンクグループ(SBG)だ。足元では、「AI一点集中」で巨額の投資を加速させている。

SBGがAI戦略の方向性を決める大きな一歩を踏み出したのは2025年だ。チャットGPTでAIブームに火をつけたアメリカのオープンAIやクラウド大手のオラクルなどと1月に連携。約75兆円をかけてアメリカに巨大AIDCを構築する「スターゲート・プロジェクト」(スターゲート)を発表した。3月にはオープンAIに約4.5兆円の追加出資を決定し、12月に同社に11%を出資する大株主へと躍り出た。

人工超知能の最大プラットフォーマーへ

「10年後、ASI(人工超知能)の世界最大のプラットフォーマーになりたい」。SBGの孫正義会長兼社長は同年6月の株式総会で将来的な目標をこう明かした。

ASIとは、全人類をはるかに上回る能力を持つ人工知能を指す。孫氏はその実現を前提に、企業業務を効率化するITソリューション、ロボットなどの物理領域にAIが浸透すれば「ありとあらゆる産業が根底から変わる」とみる。

インターネット時代にアメリカのIT大手企業群・GAFAMが情報産業の基盤を掌握したように、技術潮流の転換点で主導権を握りたい、それがAI時代の「胴元事業」(孫氏)を目指すSBGの戦略だ。

中長期ビジョンを掲げ、AIに「オールイン(総がけ)する」とまで宣言した孫氏。目下ASIの実現を目指すオープンAIをグループAI戦略の中核企業と位置づけ、ASI開発に要するインフラの構築にアクセルを全開にする。

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