
エヌビディアの驀進(ばくしん)が止まらない。
生成AIブームを追い風にアメリカのグーグルやアマゾン、マイクロソフトといったハイパースケーラーによるAIデータセンター投資は過熱の一途。そこで使われるGPU(画像処理半導体)の供給元として、エヌビディアはもはや不可欠な存在となった。
2026年1月期の売上高は2128億ドル(約32兆円)と前年から60%以上増加する見込みで、時価総額約4.6兆ドル(約700兆円)は世界トップ。GPUメーカーとして競合するAMDの時価総額はその10分の1、インテルに至っては20分の1にすぎない。
データセンター向けのGPUで圧倒的な地位を築いたエヌビディアが、次なる一手として打ち出しているのがフィジカルAI、すなわち「現実世界で動くAI」だ。
新たな需要「エッジAI」
フィジカルAIと生成AIの大きな違いは、ミッションを実行する起点だ。
生成AIは人がスマートフォンやパソコンで指示を出すと、データセンターに積み込まれたGPUが計算処理をしてテキストや画像を生成する。ミッションを実行する起点はデータセンターだ。
一方、フィジカルAIで実行するのはデータセンターではない。ロボットや自動運転車のようなエッジ(端末)に内蔵されたGPU、つまり「エッジAI」だ。

















