エヌビディアが打ち出した「フィジカルAI」ワールド。世界屈指の企業を競わせ、独自の世界を構築

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三菱総合研究所のAIロボット市場見通しによると、医療や介護、物流など特定分野に従事するサービスロボットの市場は今後急増する。サービスロボット市場は、日本経済の牙城だった産業ロボット市場を30年にも追い越す見通しだ。

エヌビディアの弱点

アメリカに約20社、中国に150社超あるといわれるヒューマノイド開発企業のほぼすべてがエヌビディアの開発プラットフォームを使用しているとされる。

エヌビディアが予想するヒューマノイド「数十億台」は、日本を含む先進各国の病院や介護施設、物流倉庫といった人手不足が深刻な領域で稼働する可能性がある。

飛ぶ鳥を落とす勢いのエヌビディアだが、実は弱点もある。ロボットも車も列車も、工場も倉庫も持っていない同社は現実世界の実データを自前では十分に収集できない。つまりフィジカルAIワールドはエヌビディア1社では成せない。エヌビディアは、日立やシーメンスといった「物」を造る世界屈指の企業と協業を進める。彼らを走らせ、互いに競わせることで実データを得ているのだ。

この構図をつくったところにこそ、エヌビディアの真の強さがあるのかもしれない。

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