〈推し活〉LINEヤフー川邊会長を覚醒させたモーニング娘。の「人事と組織の物語」/はまったことで深まったコンテンツビジネスへの理解

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川邊氏が着ているのはアンジュルムのツアーTシャツ、手にはペンライト。「現場」への初参加は2024年秋のアンジュルムの公演だった(撮影:尾形文繁)
「五十にして天命を知る」。そんな言葉を地で行くように50歳を前に「推し活」へ深く傾倒したのが、LINEヤフー会長の川邊健太郎氏だ。
川邊氏が推しているのは「ハロー!プロジェクト」(ハロプロ)。1998年に誕生し、これまでにモーニング娘。などの国民的アイドルを輩出し、Juice=Juiceやアンジュルムなどが連綿と歴史を受け継いでいる。
川邊氏の特徴は、起業家や経営者としての視点も交えながら推し活しているところだ。ハロプロ推しになった経緯やビジネスにもつながる気づきを語ってもらった。
関連記事:15年ぶり復活・元ハロプロアイドルへの「推し愛」

中興の祖・道重さゆみの成果

――川邊さんはどのようにしてハロプロ推しになったのですか。推し活をするタイプではなかったと自身で語っていましたが。

僕はこれまで「インターネットビジネス一筋30年」という感じだった。AKB48の選抜総選挙がブームとして取り上げられていた頃、知り合いに話を聞いたり選対のアジトを見せてもらったりしたことはありました。でも、自分もやってみようという感覚はまったくなかったですね。

それがこの3年弱、初めて「推し活」なるものをしています。

きっかけはモーニング娘。の2期メンバーでOGの市井紗耶香さんから、当時の話を聞かせてもらったことでした。CD5万枚を自分たちで手売りしてデビューを果たした初代メンバーの中に入る苦労や葛藤、華やかなイメージの裏にある徹底した規律や精神性などは、会社組織に通じる話で面白かった。

市井さんに「今のモーニング娘。をぜひ見てください」と勧められました。そして「One・Two・Three」(2012年発売)という楽曲のミュージックビデオをYouTubeで見たんです。自分の知っていた00年代前半とはガラッと雰囲気が変わっていたことに興味を持ちました。

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