〈推し活〉LINEヤフー川邊会長を覚醒させたモーニング娘。の「人事と組織の物語」/はまったことで深まったコンテンツビジネスへの理解
エンタメ社会学者の中山淳雄さんとの「日経BOOKプラス」での対談で教えてもらった推し活の定義があります。「コンテンツを単に消費するだけでなく、そのコンテンツが持つ『隙間』みたいなものをユーザーが主体的に埋めていき、価値を増大させるような行為」であるというものです。
それが推し活と「コンテンツがただ好き」ということの違いであると。まさに僕もハロプロのコンテンツを補完する意味で、ビジネス視点でいろんなことを書いていたら、多くの人に読まれるようになりました。
――うちわなどの推しグッズを作りライブに参加する、曲に合った掛け声で盛り上げるなども、隙間を埋める行為だと中山さんは指摘しています。
皆さん、「どの隙間を埋めようか」と考えてやっていると思うんです。僕はさらに俯瞰で今のハロプロを見て、自分がビジネス的に貢献できることがあるのではと思うに至った。ハロプロを運営しているアップフロントにいろんな提案をして、LINEヤフーとしての仕事も一緒にしています。
ハロプロ各グループのLINEスタンプはその1つ。制作の裏側をXなどで語って隙間を埋めにかかっています。これらはわかってやっているというより、気がついたらやっているみたいなところがあって、すごく推し活っぽいなと思っていますね。
「物語と関係性」で理解する
――推し活が仕事にまで結びついていると。
こんなことをやらない限り、コンテンツビジネスやエンタメビジネスへの理解は進まなかったですね。「物語と関係性」という文脈で理解するんだということは全然わからなかったでしょうね。
Juice=Juiceの「盛れミ」(「盛れ!ミ・アモーレ」)という楽曲がSNSを中心にいま流行っています。「ファンのコールが素晴らしいからですね」といった表層的な理解はできたでしょう。けれども、Juice=Juiceの物語やファンとの関係性からあのパフォーマンスが生まれている。
そのコアの部分を理解しないと、本当の意味でコンテンツやIP(キャラクターなどの知的財産)、エンタメを理解できないと気づきました。


















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