〈ついに事業部を卒業〉雑貨店3コインズが「カンパニー」に移行へ…親会社のアパレル大手がいま組織再編を行う真意 雑貨独自の"人事評価"も検討
深緑の壁色に、ベージュを基調とした明るい店内。300円台からという手ごろな価格帯で、キッチン用品、電化製品、アクセサリーに至るまで幅広い商品をそろえる「3COINS」(3コインズ)は、女性客を中心に強い支持を集める雑貨店だ。
ブランドを手がけるのは、パルグループホールディングス(HD)傘下の事業会社パル。「チャオパニック」や「カスタネ」といった女性向けアパレルを主軸に展開し、アパレル業界では衣料と雑貨の“二刀流”の会社として知られている。
昨年末、パルグループHDはパルの組織再編を発表した。今年3月から、衣料事業を「パルカンパニー」、雑貨事業を「3コインズカンパニー」とするカンパニー制に移行するという。3コインズカンパニーは2029年度には、分社化も視野に入れる。
この5年で事業規模は急拡大
3コインズは、誕生から30年を超える長寿ブランドだ。これまで事業部制を採ってきたパル社内では、第4事業部が運営を担ってきた。
なぜこのタイミングで“カンパニー”へと変更させるのか。パルグループHDの為田招志取締役専務は「3コインズは10~20年先の成長戦略では核ブランドになる。次世代の経営人材を育成できる環境をカンパニーで整備していきたい」と説明する。
3コインズの事業規模が急拡大したのは、この5年ほどのこと。その間で、店舗や商品構成も様変わりしている。
従来は流行に合わせた若年層向けの生活雑貨を扱い、300円の商品が中心だった。それがコロナ禍前後で生活に根差した機能性の高い商品開発に舵を切り、現在では1000円以上の高単価商品も多く販売する。こうした商品施策が奏功し、30~40代の子育て世代のニーズを取り込んでいる。
巣ごもりに伴う生活雑貨の需要を獲得しながら、年間30店のペースで大型業態「3COINS +plus」を軸に出店を続けた。結果、店舗網は211店(20年度末)から344店(24年度末)にまで拡大。今年度も30店ほどの新規出店を計画し、増加傾向は今後も続く見込みだ。



















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