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「グローバルに出ていくために上場を考え、経営基盤を作ってきた。機が熟した」
11月27日、東京証券取引所グロース市場にアパレル企業のHUMAN MADE(以下、ヒューマンメイド)が上場した。当日の会見で松沼礼代表取締役CEO兼COO(最高執行責任者)は、感慨深げに語った。
2016年にファッションデザイナーのNIGO(本名・長尾智明)氏が創業し、会社と同じ名前を冠した1ブランドを展開する。国内に直営店が8店、25年1月期の売上高は112億円。会社の経営規模はまだ小さいが、アパレル業界や市場関係者の間では上場を有力視されてきた注目企業だった。
初値は公開価格(3130円)を上回る3440円を付け、足元の株価は4000円前後を推移する。時価総額は約890億円(12月15日時点)に及ぶ。
業界でずば抜けて高い利益率
ヒューマンメイドはアメカジとストリートのジャンルを融合したブランドで、ロゴが付いたTシャツやジャケットなどが主力商品だ。現在はクリエイティブディレクターを務める創業者のNIGO氏が商品監修を行っている。
デニムのようなビンテージアイテムを彷彿とさせる素材やシルエットを採用しながら、ハートや動物といった会社独自のポップなモチーフをあしらったアイテムに特徴を持つ。アパレルだけでなくインテリア雑貨も扱っているため、価格帯は800円から40万円と幅広い。Tシャツは1万円前後、ジャケットなら5万円前後が中心だ。

特筆すべきは、稼ぐ力だ。2025年1月期の営業利益率は28%。国内の上場アパレルで営業利益率が20%を超える企業は極めて珍しく、10%に満たない会社も少なくない。
高収益の裏にあるのが、緻密に仕組み化された商品戦略だ。あるアパレル企業の幹部はヒューマンメイドについて「デザイナーの知名度を生かした流行ブランドやインフルエンサーブランドに見えがちだが、実態はまったく違う」と一目を置く。




















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