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ワールドが「作らないアパレル」を徹底強化。ブランド古着店「ラグタグ」快進撃の秘密

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RAGTAG原宿店は2023年に移転しリニューアルオープン。訪日客にも人気の店舗だ(写真:ワールド)

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東京・原宿のアパレルショップ。店の奥に陳列されたブランドバッグを2人組の女性客が熱心に見ていた。店内は英語や中国語をはじめ、東南アジアやヨーロッパなど、世界中の言語が飛び交う。大半は訪日客のようだ。

ここは「RAGTAG(ラグタグ)」原宿店。デザイナーズブランドの服や雑貨を取り扱っている古着専門店だ。

古着は新品に比べて販売価格が安い。また、日本国内で流通しているリユース品は品質が高いことで知られており、訪日客からも人気。近年の円安も、購買意欲をさらに刺激しているようだ。

ラグタグは都市部を中心に現在20店舗を展開。「ヨウジヤマモト」「コム・デ・ギャルソン」といったデザイナーズブランドの取り扱いが強みで、ブランド古着のセレクトショップという立ち位置を確立した。原宿店のように訪日客のニーズも強く、売上高に占める比率は約4割にのぼる。

古着店「ラグタグ」品ぞろえの秘訣

ラグタグは1985年設立のTIN PAN ALLEY(ティンパンアレイ)が運営する古着店で、2018年にアパレル大手・ワールドの一員となった。売上高は74億円(2025年2月期)で、コロナ禍以前の水準を上回り、急成長を続けている。

ラグタグのような古着は、客から持ち込まれた品が店の商品となる。調達面で他店と差別化するには、客に「この店で売りたい」と思わせるバイヤーの存在が不可欠だ。

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