ミネアポリスで鮮明化した「トランプの全体主義」/スターリンやヒトラーと同じ政治ロジック、恐怖政治は「外国人排斥」から始まる
第2次トランプ政権がアメリカに恐怖をもたらしていることに議論の余地はない。
37歳の看護師でアメリカ市民のアレックス・プレッティがミネソタ州ミネアポリスの路上で移民税関捜査局(ICE)と国境警備隊の隊員に射殺された。その様子は、勇気ある目撃者によってあらゆる角度から記録され、世界中の人々がそれを目にした。
ミネアポリスでは同じく1月に37歳の母でアメリカ市民のレネ・ニコール・グッドがICE職員の手で射殺されたばかり。フロリダ州のワニ生息地に建設された「アリゲーター・アルカトラズ」などアメリカの不法移民収容施設では、明かされることのない人数が人知れず死んだり、消息を絶ったりしている。
トランプ大統領を筆頭にこのような蛮行を招いている者は全員、告発されて有罪となるべきだ。ICEもそれを所管する国土安全保障省も解体されなくてはならない。
殺害を行った者は、明らかになっている者もそうでない者も、捜査されて法廷に引きずり出されるべきである。
殺害を正当化する「暴力弾圧の入口」
しかし、殺害の正当化に使われているロジックにも、殺害それ自体と同様の重みがある。
トランプが世の中にもたらしている恐怖は、20世紀の旧ソビエト連邦やナチス・ドイツの全体主義体制、そして「法の支配」を個人的な暴政に置き換える試みで使われてきた政治的なロジックと重なるからだ。
アメリカのような立憲体制の国では、法はつねに、すべての場所で、すべての人々に適用される。暴政を敷こうとする者は、そうした法治の論理を無効化するべく、制度の裂け目を探してこじ開ける。
そうした裂け目の1つが「国境」だ。




















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