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トランプ大統領は国際的な新しい「極右同盟」を生み出しつつある。アメリカの強力な経済力を武器にして生まれてきたポピュリストたちの連携とは?

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筆者は「トランプ大統領は、国際的な極右同盟を生み出そうとしている」と見ている(写真:ブルームバーグ)

最近まで、世界中の民主主義国家におけるポピュリスト政党による「極右インターナショナル(国際極右)」の亡霊は、まさに亡霊そのものであった。協力のように見えるものは、真の連帯の表現ではなく、自己宣伝の一形態に過ぎなかった。

互いの組織のために犠牲を払ったり、同盟国を支えるために他国の内政に本気で干渉したりしたような極右勢力はほとんどいない。そして、欧州議会で極右を結束させようとする努力は、惨憺たる結果に終わっている。

極右勢力の戦術の大転換

チェコ・プラハに本拠を置く国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」は多くの有力者の論評・分析を配信しています。「グローバルアイ」では、主に同シンジケートのコラムの中から厳選して翻訳・配信しています。

ところがだ。それは今、トランプ大統領によって大きく変わりつつあるのかもしれない。

ドナルド・トランプ米大統領がブラジルに懲罰的関税を課すと脅したのは、極右のジャイル・ボルソナロ前大統領を「魔女狩り」から守るという明確な目的があり、これは極右勢力の戦術の大転換を意味する。

さらに言えば、トランプ大統領が「言論の自由」の名の下に他の民主主義国家に干渉しているのは、アメリカ国内の強力な利益、つまり外国政府による規制を望まないテック企業のためといえるのだ。

国際極右はしばしば矛盾した存在だと言われる。結局のところ、すべての極右指導者はナショナリストであり、それは定義上、国際的な同盟関係を排除しているように見える。しかし、このような見方には哲学的な洗練も、歴史的な認識もほとんど見られない。

19世紀のヨーロッパでは、ジュゼッペ・マッツィーニのような自由主義者たちは、帝国権力からの自由と独立を求めるさまざまな闘いの中で、互いに助け合った。当時、民族自決に献身する自由主義的な国際同盟に深い矛盾があることを訴える者はいなかった。

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