元オリコン1位歌手shela、≪22年ぶり奇跡の復活≫が示す、幸福な「推し活」と「推され活」の極意

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shela
22年ぶりにライブを行ったshela。今も変わらぬはつらつとした笑顔にファンからも大声援が

昨今の日本においては、「推し活(=アイドルやキャラクターなど、自分の“推し”を応援する活動)」がずいぶんとメジャーになり、一種の文化現象として広がりを見せている。だが、その過熱と拡大にともない、犯罪や援助交際、課金地獄など、深刻な社会的課題が浮き彫りになってきた。

そんななか、「推し活」がらみの喜ばしい知らせが届いた。「20世紀最後の大型新人」として1999年にデビューし、日本有線放送大賞新人賞受賞、1stアルバムでオリコン週間1位などの快挙を遂げた歌手のshela。2011年頃に表舞台から姿を消したが、2024年に行った、22年ぶりとなる東京でのライブが大盛況に。翌年、東京で開催したライブも成功を収めた。

さらには、YouTubeで公開された代表曲のひとつ『Love Again〜永遠の世界〜』のMusic Video(MV)が、テレビなどの力に頼らず再生回数100万回を突破したというのだ。これらはすべて、往年のファンたちによる変わらぬ応援があってこそ成し得たこと。ファンたちの「推し活」を幸福な結果に導いたshelaによる「推され活」は、どのようなものだったのか。本人を直撃した。

*【あわせて読みたい】
“20世紀最後の大型新人”shela「全盛期は作られた自分にもがいて…」当時の知られざる葛藤や一人息子への想いも明かす

25周年を迎えたshela、ファンからのサプライズに涙

shelaは現在、地元である北海道に在住。子育てをしながら、静かに暮らしている。そんな彼女が公式YouTubeを開設したのは2022年。それから3年、前述のように、『Love Again〜永遠の世界〜』のMVが再生回数100万回を突破した。

この結果を某キー局のベテラン音楽番組ディレクターに分析してもらったところ、驚いた様子で回答を寄せてくれた。

「多くのアーティストと関わってきましたが、22年ものブランクがあり、事務所の後ろ盾もない状況で再生回数が100万回に届いた例は、なかなか見られません。濃いファンが数百人いたとしても、それだけでは達成できない数字です」

また、2024年12月と2025年3月に東京で開催されたライブはチケットを販売するや否や、即完売。会場は熱狂の渦に包まれ、3月に行われたライブのアンコール前には突如、ファン有志によるshelaへのデビュー25周年記念サプライズとして、代表曲『friends』のアカペラ大合唱が行われた。

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