『スター・ウォーズ』はもはや文化だ 17年ぶりの日本開催ファンイベント『SWC』は熱狂の渦に!日本がアジア唯一の開催地に選ばれる訳は?

世界中に熱狂的なファンダムが存在する人気シリーズ『スター・ウォーズ』(ディズニー/ルーカスフィルム)。その大型ファンイベントである『スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025』が4月18~20日の3日間、千葉・幕張メッセで華々しく開催された。
前回のイギリス・ロンドンから2年ぶり、東京での開催はアジア初となった2008年から実に17年ぶりだった。チケットは前売りで完売し、アジア圏からファンが集ったことで、125ヵ国から計10.5万人(前回比8%増)が来場。本拠地アメリカ以外での開催としては、過去最大の動員数となった。
17年ぶりの日本開催の背景
1977年に第1作『スター・ウォーズ/新たなる希望』が公開されてから48年。2019年の『スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』までシリーズは9作続き、全世界興行収入は推定102億ドル(約1兆5000億円)に上る。アニメーションやアンソロジー映画、ドラマシリーズを含め、グッズなどの関連売り上げをあわせると、総売り上げは推定460億ドル(約6兆7000億円)という世界を代表する巨大なグローバルフランチャイズだ。
そんな『スター・ウォーズ』のファンが集結するイベントが、ルーカスフィルムによる『スター・ウォーズ セレブレーション』(SWC)。新3部作の第1作『エピソード1/ファントム・メナス』公開に合わせて1999年に第1回が開催されて以降、主にアメリカとイギリスで不定期に実施され、今年が第15回。これまで日本はアジアで唯一の開催地となっている。
その背景には、日本がシリーズ創造のルーツになっていることがある。シリーズの生みの親であるジョージ・ルーカスは、日本文化や黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』『七人の侍』などの時代劇からインスピレーションを受けていることを公言。作品中には、日本文化の影響が随所に表れているほか、物語の中心になるジェダイの衣装やライトセーバー、ダース・ベイダーのマスクなどのデザインには、日本の鎧兜や刀、着物などが取り入れられている。
そのため、7年ぶりとなる新作映画『マンダロリアン&グローグー(原題)』が2026年に公開される重要なタイミングの開催地に、シリーズとの親和性が高く、熱烈なファンが多い日本が17年ぶりに選ばれたのだ。
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