「スキルだけで食えない時代」"磨くべき能力"は? 【つんく♂✕けんすう対談】4回目(全5回)

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 最新
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
音楽家、プロデューサーのつんく♂さんと、起業家、投資家として知られるけんすうさん。「人生に迷っている」人たちへエールを送る対談、第4回(撮影:梅谷秀司)
この記事の画像を見る(4枚)
音楽家、プロデューサーのつんく♂さん、起業家、投資家として知られるけんすうさん。
2023年9月、つんく♂さんが凡人が天才に勝つ方法ー自分の中の「眠れる才能」を見つけ、劇的に伸ばす45の黄金ルール、けんすうさんが物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術をそれぞれ刊行。
お互いの著書を読んで意気投合し、「やりたいことがわからない」「人生に迷っている」人たちへエールを送る。第4回(全5回)。
1回目:『会社員でも「プロ意識」全然ない人、ある人の大差』
2回目:『「"やりたいこと"わからない病」処方箋は"これ"だ」』
3回目:できる人が「完璧」より「とりあえず完成」目指す訳

本業のスキル「以外」の部分が重要になる

けんすう:僕は、つんく♂さんの本にあった「人生バランスチャート」が、すごくいいなと思ったんです。

凡人が天才に勝つ方法: 自分の中の「眠れる才能」を見つけ、劇的に伸ばす45の黄金ルール
『凡人が天才に勝つ方法 自分の中の「眠れる才能」を見つけ、劇的に伸ばす45の黄金ルール』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

要するに「プロになるなら本業のスキルだけじゃなく、バランスが大事」というお話で、たとえばつんく♂さんのようなお仕事だと、作曲や作詞のスキルだけを見て「ここがすごい」「ここが足りない」というふうに語られがちです。

でも、プロとして生きていくためには、レコード会社や周囲のスタッフと適切なやりとりができるか、信頼できる人間性かといった部分も大事ですよね。

経験が浅いうちは専門的なスキルや才能があればなんとかなると思いがちですが、それだけではうまくいかないことって、たしかにあります。

つんく♂:まさにけんすうさんがそうで、インターネットや情報ネットワークに強いイメージだけど、オタクというより全振り型でバランスがいいイメージですよね。

けんすう:ありがとうございます。

つんく♂:たとえば、芸術系の大学で天才的な彫刻の才能を持つ人がいる。たしかにすごいけど、それで食えるかどうかはわかりません。

それより、美術に関する幅広い知識があって、コメントもうまくて、いろいろなことを相談できるような人のほうが重宝されたりするんですよね。

けんすう:まさにそうですね。しかも「人生バランスチャート」では、「健全力」と「スリリング力」という、相反するものが必要っていうのもおもしろかったです。

次ページバランスが悪いと損をする……その理由は?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事