つんく♂:正直なところ、僕が卒業した当時の近畿大学では、東大や京大、あるいは早稲田や慶応、関西でいえば同志社あたりには偏差値的にも就職先でも、絶対にかなわなかったわけです。
そういう微妙なコンプレックスもある中で、当時はミュージシャンなら学歴なんて関係なく、上を目指せる気がしました。
凡人よ、世界を目指せ
つんく♂:だって、東大とか慶応とかを出て、キャリア官僚になるような人たちに見えている世界って、当時の近大生には見当もつかなかったと思うんですよね(当時の近大生のみなさん、ごめんね:by つんく♂)。
で、上京後にヒット曲も出て、モーニング娘。も成功して、何度も何度もあのとき誓った日本一を取ることができました。
そうしたら上場会社の社長さんや政治家の偉い方々、官僚の方々ともいろいろと知り合うようになって、そのとき実感したんです。
「あっ、この方々(いわゆるエリートの人たち)とは絶対に競えなかったな」って。
そう感じたときは心から震えましたね。「根っこから違うやん!」って。
だからこそ、いまの時代で、僕ら凡人が彼らに勝てるとしたら、「日本一になろう!」なんていうスケールでなく、とっとと世界一を目指すくらいの気持ちじゃなきゃ無理だと思います。スーパーニッチでも、自分だけの道を探し出した人が勝てる時代なのかなと思います。
けんすう:いまならそういう考え方のほうが絶対にありだと思います!
つんく♂:昔は日本一を目指せば食えたけど、いまは世界を目指さないと、ダメかなって。僕はハワイに住んでいるから、よけいにそう思うのかもしれません。
*1回目:『会社員でも「プロ意識」全然ない人、ある人の大差』
*2回目:『「"やりたいこと"わからない病」処方箋は"これ"だ」』
*3回目:『できる人が「完璧」より「とりあえず完成」目指す訳』
*最終回の第5回目は、11月9日(木)公開予定です
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