「"やりたいこと"わからない病」処方箋は"これ"だ 【つんく♂✕けんすう対談】2回目(全5回)

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音楽家、プロデューサーのつんく♂さんと、起業家、投資家として知られるけんすうさん。「人生に迷っている」人たちへエールを送る対談、第2回(全5回)(撮影:梅谷秀司)
音楽家、プロデューサーのつんく♂さん、起業家、投資家として知られるけんすうさん。
2023年9月、つんく♂さんが凡人が天才に勝つ方法 自分の中の「眠れる才能」を見つけ、劇的に伸ばす45の黄金ルール、けんすうさんが物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術をそれぞれ刊行。
お互いの著書を読んで意気投合し、「やりたいことがわからない」「人生に迷っている」人たちへエールを送る。第2回(全5回)。
*1回目:「会社員でも「プロ意識」ある人、全然ない人の大差」

「やりたいことがわからない」人が増えた理由

つんく♂:けんすうさんの本も僕の本も、アプローチは違うけど「やりたいことがわからない」とか「何をしたらいいかわからない」という人に向けたものですよね。

僕の場合は、「自分を凡人と認める」ところから始めて、けんすうさんの場合は「なりたいキャラをつくる」ところから始める。

凡人が天才に勝つ方法: 自分の中の「眠れる才能」を見つけ、劇的に伸ばす45の黄金ルール
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けんすう:「やりたいことが見つからない人」って、むしろ人一倍自分に興味があると思うんです。自分の中にあるものを見つけたくて、自己分析をしているというか。

つんく♂:それって若い世代に多いんだと思うけど、僕らの時代と何が違うんだろう?

けんすう:僕は2006年に就職したんですが、当時はまだ「やりたいことをやろう」というメッセージはさほどなかったような気がします。

だから電通や三菱商事みたいな良い会社に入ることがゴールで「何がやりたいか」に悩む人はまだ少なかったんです。

でも、2010年ぐらいから「やりたいことをやらなきゃダメ」みたいなムーブメントがあって、YouTuberも出始めて「何者かにならなければいけない症候群」みたいな雰囲気が生まれた気がします。

つんく♂:終身雇用や年功序列が崩れ始めたのもありますよね。その結果、みんなが「自分探し」を始める……。

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