「"やりたいこと"わからない病」処方箋は"これ"だ 【つんく♂✕けんすう対談】2回目(全5回)

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つんく♂:隣のクラスのあいつが「実はフォロワー〇万人のプチ有名人」みたいな時代でもあり、方向が無限にありすぎるんですね。

けんすう:勝つ・勝たないのルールが複雑化した結果、その答えが「やりたいことをやる」に収束した時期があるんですよね。

でも、闇雲にやりたいことから見つけようとしても、難しいと思うんです。

つんく♂:どういうことだろう?

経験がないから、何をしていいかがわからない

けんすう(古川健介)
10代の頃からインターネットの面白さを体感し、「ミルクカフェ」「したらば」「nanapi」など、次々に新たなインターネットサービスを生み出す。現在はNFTの提供やクリエイター向けサービスを運営。投資家としても活動している(撮影:梅谷秀司)

けんすう:やりたいことが決まっているなら、すでにやっているはずなのであまり悩まないはずです。

でも、やりたいことを無理やり見つけようとしても、やったことがないことは、やりたいかどうかすらわからないわけです。

自分がミュージシャンになりたいかどうかも、音楽をかじったことがなければわからない。だから僕は「なりたい状態」から探しましょうと本に書いたんです。

つんく♂:なるほど。そういう意味では、いろいろなものをかじってみるのも大事なんでしょうね。

僕は親が忙しくて、小学生の頃から毎日何かの習い事に行かされていたけど、当時は何かを達成したという実感はありませんでした。子どもの習い事なんてこんなもんだろうなと思いつつ、結果、習い事とは関係ないミュージシャンという職業につきました。

でも、結局、大人になってから、その小学生の頃にあれこれかじった習い事が少しずつ役に立つという変な経験もしました。

すぐに効果はなくとも、時間と予算に余裕があるなら、いろいろかじっておくのは、未来のやりたいこと選抜に役立つように思います。

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