
自分に必要な老後資金はいくらなのか、まずは試算してみましょう(写真:8x10/PIXTA)
共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。同書は7刷3万部を突破するベストセラーになっている。
著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が、「老後に必要な本当のお金」について解説する。
老後に必要な資金を割り出してみる
「老後に必要なお金」とは、いったいいくらでしょうか。
漠然とした不安を抱えている人が多いと思いますので、自分に必要な老後資金はいくらなのか、まずは試算してみましょう。
一般的に、老後に必要な額は
(生活費[月]−もらえる年金額[月])×12カ月×老後の年数
で試算できます。
たとえば月の年金額が夫婦で20万円、生活費が25万円、老後が30年なら(25万円−20万円)×12カ月×30年で、約2000万円となるわけです。
一時話題になった「老後2000万円問題」も、まさに上記のような計算をもとに示されました。
高齢夫婦無職世帯が平均寿命まで生きた場合、毎月約5万円の赤字が発生し、老後30年間で約2000万円が不足するという試算です。
さて、みなさんの老後には、どのくらいのお金が必要でしょうか?
やはり、だいたい2000万円くらいという結果になる人が多いと思います。
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