![「おふたりさまの老後」は準備が10割](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/2/9/570/img_29294f2f8156b74819b94a0ff4cd041e269246.jpg)
貯め込みすぎる必要はないものの、やはり老後は「ある程度の貯蓄」が必要です(写真:bee/PIXTA)
結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。
共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。同書は7刷3万部を突破するベストセラーになっている。
著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が、お金のない老後に直面した高齢者を、3つの事例から解説する。
高齢者世帯の2割が「貯蓄なし」という現実
老後資金はいくら必要か。これはとても難しい問題です。
老後のお金について、以前「高齢者がお金を貯め込みすぎるのも考えものだ」という記事を書きました。
このように「過剰に貯め込みすぎる」必要はないと思いますが、同時に「ほどほどの貯蓄は必要だ」というのも重要な視点です。
「家計の金融行動に関する世論調査」(令和5年・2人以上世帯)によれば、70歳代で金融資産を保有していない世帯の割合は、なんと19.2%。
「約2割の高齢者世帯は、貯蓄がない」というわけです。
年金を使いきって生きる、あるいは公的支援を受けるといった選択肢もありますが、やはり多少の余裕があれば何かと安心です。
今回は、貯め込みすぎる必要はないものの、やはり老後は「ある程度の貯蓄」が必要な理由を3つの事例を交えて紹介します。
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