「老後資金が心配だ」とは言うけれど…フォロワー36万人超のFPが明かす、"節約しすぎた70代"が迎える《孤独な末路》
著者は元大手保険会社勤務でファイナンシャルプランナーの鳥海翔氏。YouTubeチャンネル「鳥海翔の騙されない金融学」は、フォロワー37万人超の人気を誇っている。今回は鳥海氏に、「お金を貯めこみすぎた人が老後に後悔すること」について語ってもらう。
80代がお金のことで後悔する「意外なこと」
私は仕事上、老後資金の相談を受けることが頻繁にありますが、そこで気づいた興味深いことがあります。
40代~60代の人は、たとえお金を持っていても「老後資金が足りない」「もっと貯めておかなければ!」と焦っているのに対し、80代以降の人は「もっと使っておけばよかった」と後悔しているケースが少なくないということです。
なぜこんなギャップが生まれるのでしょうか。
40代~60代の人がお金を持っていてもなぜ使えないのか。その理由は大きく分けて4つあります。以下に挙げましょう。
定年から20年生きるのか、30年生きるのか、はたまた40年以上の寿命があるかもしれません。
寿命がわからない以上、いくら老後資金が必要なのかわかりません。
今1000万円持っていても、将来的に10%物価上昇すると、実質的な価値は約900万円になってしまいます。だから怖くて使えないということになります。
この理由も大きいです。葬儀代や家財の整理費用を家族や遺族に負わせたくないと考える人は非常に多いものです。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら