「老後資金が心配だ」とは言うけれど…フォロワー36万人超のFPが明かす、"節約しすぎた70代"が迎える《孤独な末路》

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こうしたことから40代~60代の人たちはお金を貯めるばかりで、なかなか使う方に意識が向かないことが多いのです。

どちらにせよ「お金が使えない人生」になってしまう訳

40代~60代といえば、まだまだ元気に活動できる時期です。

その時期に「老後が心配だ」「できるだけ貯めなければ」と一生懸命に節約してお金を貯めるのはいいけれど、問題はその先です。いざ75歳以上になってお金に余裕ができたときに、体力が落ちて使えないという現象が起こってしまう可能性があるのです。

実際、私のところに相談に来る高齢者の方々は「膝が痛くて出歩くのがおっくうだ。こんなことなら若いうちにもっと旅行に行っておけばよかった」「体力・気力が落ちて、お金を使いたくても使えない」という人がとても多くいます。

つまり、40代~60代では不安でお金が使えない、75歳以上は体力が落ちてお金が使えないという、結局お金が使えない人生になってしまうのです。

せっかく貯めたお金です。貯め込むだけで終わらせず、人生を楽しむために使いたいものです。そのためにはどうしたらいいか。まず先に挙げた「お金を使えない4つの理由」をつぶしていくことが重要となってきます。

① 寿命がわからない→寿命を予測する

寿命は誰にもわからないけれど、だからといってわからないままで終わらせてしまうと、いつまでたってもお金の計画は立てられません。

これはもう決めるしかありません。今は人生100年時代と言われますから、100歳まで生きると考えて計算しましょう。

② 老後資金がわからない→毎月の必要額から老後資金を算定する

老後の自分たちの生活にどのぐらいの金額が必要か。その金額と年金額との差がどのぐらいあるか考えましょう。

たとえば毎月夫婦で30万円必要だけれど、年金は25万円という場合、毎月5万円を自分の資産から補填することになります。

みなさんの毎月の必要額はどのぐらいか、年金はいくらか。補填する必要があるとすれば100歳までにどのぐらい必要になるか、計算してみてください。年金額がわからないという人は年金定期便やねんきんネットで確認してみましょう。

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