「老後資金が心配だ」とは言うけれど…フォロワー36万人超のFPが明かす、"節約しすぎた70代"が迎える《孤独な末路》
物価上昇も誰にも予測できませんが、ある程度は上がることを見込んでおきましょう。
葬儀代金や家財の整理費用などは生命保険に入るなどして対策を立てるのも手です。たとえば「ドル建ての一時払い終身保険」であれば年齢、性別、保険会社によって異なります。あくまで一例ではありますが、200万円の掛け金を支払うと500万円の死亡保障が受け取れるものもあります。
この場合、200万円だけ一括で支払ってしまえば、後のお金は全部使い切ってもOKという考え方もできます。
ただ、それでも最終的には迷惑をかけてしまうかもしれません。残された人のことを思う気持ちは素晴らしいけれど、人間は一生のうちに誰にも迷惑をかけずに生きていくことはできないもの。そうなったらそうなったで仕方ないと割り切ることも必要ではないでしょうか。
ズバリ、後悔しないお金の使い方とは
上記で「老後に必要なお金」が算定できれば、自動的に「使えるお金」もわかってきます。いよいよ晴れて、どう使えばいいのか考えていきましょう。
私が提案するお金の使い方は現金を先に使い切って、そのあとは年金にプラスして運用資産から少しずつ補填していくというものです。
たとえば60歳で3000万円の資産があるとしましょう。200万円を一時払い終身保険に入れて、残りの2800万円のうち、1080万円(360万円×3年分)をNISAで運用し、残りの1720万円を現金で持ちます。
順番としてはまず60歳から70歳までの間に手持ちの現金1720万円を使い切ります。老後に現金を持たずにNISAの取り崩しだけで生活するなんて危なっかしすぎるじゃないかと思われる方もいると思いますが、実際問題として、10年間で現金1720万円を使い切れる人はほとんどいません。
多くの人は一定金額まで使ったらある程度満足するのと、お金を使うのにブレーキがかかるものです。



















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