日経平均6万円間近なのに「なんでウチの会社の株価は上がらないのか?」—JTCという呪縛

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
株価指数表とオフィスビル模型
日経平均が史上最高値を更新する今こそ、自社を見つめ直す好機です(写真:freeangle/PIXTA)
日経平均株価が連日のように史上最高値を更新している。あなたの会社の株価はいかがだろうか? 「ウチの会社もどんどん上がっている」というなら、嬉しい限りだ。一方で、「なんでウチの株価は足踏みしているんだろう……」と首をかしげている人も多いのではないだろうか。
大和証券に25年間勤務し、投資銀行部門・法人部長を経て独立に至るまで、株式の実務に深く携わり、『東京カブストーリー』(小社刊)を上梓した米村吉隆氏は、「実は、中長期的に株価を上げている会社と上げられていない会社は二極化しており、そこには明確な理由がある」という。

現役JTCか、元JTCか

JTCという言葉をご存じでしょうか? Japanese Traditional Companyの略語です。同質性の高い組織、年功序列、株式持ち合い、変化への抵抗といった、旧来型の日本企業カルチャーを指します。

東京カブストーリー
『東京カブストーリー』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

JTCは安定優良企業とも言えます。社員の帰属意識も高く見えます。居心地も悪くありません。

ところが、株式市場のJTCに対する評価は非常に厳しいものです。JTCの株価は「構造的に上がりにくい」と言えます。なぜでしょうか。

株価を決める公式はご存じの方も多いでしょう。PBR(株価純資産倍率)=ROE(株主資本利益率)×PER(株価収益率)ですね。ROEの分子とPERの分母である純利益で約分すれば、株価÷純資産つまりPBRになる。単純な式です。

ROEはさらに分解できます。売上高利益率×総資産回転率×財務レバレッジの掛け算です。

これは、効率的に稼ぐ力×資産をムダなく使う力×リスクを取る力の掛け算とも言えます。一方、PERは将来の利益成長への期待値を示します。

次ページJTCの株価が上がらないこれだけの理由
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事