初任給や月給だけじゃ「ホントの給料」は測れない時代になった――「社員向け株式報酬」が日本企業に大切な3つの理由

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
東京カブストーリー
株価は「社員のあらゆる仕事の結果を映す指標」でもあるのです(写真:chachacha/PIXTA)
あなたは就職するとき、あるいは転職するとき、どのような基準で会社を選ぶだろうか。有名だから? 自分が成長できそうだから? ……いろいろある中で、おそらく「給料がいいから」というのは、昔も今も有力な基準に変わりはないだろう。
大和証券に25年間勤務し、投資銀行部門・法人部長を経て独立に至るまで上場企業サイドの意思決定に深く関わってきた米村吉隆氏は、単に「初任給」や「平均年収」だけで決められない時代がやってくると指摘する。著書『東京カブストーリー』(当社刊)を上梓した米村氏が指摘する、これからの時代に本当に気にするべき「給料」とは?

広がり始めた「社員向け株式報酬制度」

就職や転職の際、どのような基準で会社を選びますか?

東京カブストーリー
『東京カブストーリー』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

企業規模やブランド力、仕事内容や働きがい、福利厚生やワークライフバランス。基準は時代とともに広がってきましたが、その中心にあり続けたのが、初任給や平均年収といった「給与水準」だといえるでしょう。

ところが、その給与水準の考え方そのものが、これから大きく変わっていきます。月給やボーナスだけで企業が提供する報酬の全体像を測れない時代が、本格化していきます。

一言で言えば、社員向けの株式報酬が普及することで、現金報酬と株式報酬を合わせたトータルの報酬が、新たな物差しになるのです。

これまでもストックオプションや従業員持ち株会といった制度はありましたが、いずれも社員が有利に自社株式を取得できるための制度であり、年収体系に直結するものではありません。

給与やボーナスに加える形で自社株式そのものが付与される「社員向け株式報酬制度」が、株価を意識した経営の浸透とともに少しずつ広がり始めているのです。

次ページ役員報酬の「社員版」
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事