「私、オルカン派だから大丈夫!」 気づけば広がっていた「オルカンはリスクが低い説」はいったいどれだけ正しいか

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気付けば広がっていた「オルカンは安全説」は正しかったのでしょうか(写真:tabiphoto / PIXTA)

2018年につみたてNISAが始まったころから、投資信託の積み立てではS&P500とMSCI ACWI(以後、オルカン)が人気を博してきました。

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どちらが優れているかが議論になることもありました。多くの論調がS&P500のほうが成長性が高く、オルカンの方ほうが安全性が高い、といったものでした。

リスク回避を好む人がオルカンに投資しているようなのですが、そこには大きな落とし穴があります。今回は多くの人が誤解しているように筆者には感じられる「オルカンはリスクが低い」ことの根拠を考えてみます。

オルカンのリスクは本当に低いのか

あなたはNISA口座でどんな投資信託を買っていますか? 筆者の友人や相談者の多くはMSCI全世界株式指数(オルカン)やS&P500に連動する投資信託を保有しており、うまく使いこなしているように見えます。

オルカンやS&P500のみに投資している人に「なぜその商品(オルカンまたはS&P500)を選んだの?」と聞くと、「オルカンはリスクが低いと聞いた」「ネットでお勧めされていた」という答えが返ってくることがほとんどです。

実際に私が相談者の方から「私オルカン派なんですよね。リスクが低い方がいいかと思って」と言われたことがあります。一人ではなく複数の方からそのように言われているのです。

でも筆者はオルカンはむしろリスクが高い投資対象だと思っています。

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