「まったく必要なかった高市解散」「やるべきでなかった日銀の政権への忖度」…「日本の真のリスク」はどこにあるのか

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1月23日、通常国会の冒頭で解散、事実上の衆議院選挙に突入。筆者は「解散は不必要だった」と言う(写真:ブルームバーグ)

権力は、振り回せばその力を失う。

これは、私の今回の言葉である。が、どこかで聞いたことがあるような気もする。権力は使わないときが最も力を発揮する。そういう言葉はあった気がする。抜かずの宝刀がいちばん強いということだ。

私の2つ目の言葉は、ピークまで上昇しているうちは、動けば動くほどいいが、ピークアウト後の下り坂では、動けば動くほど悪循環に陥る。これも、当たり前のことだ。私の言葉、などと言った数行前の文章がすでに恥ずかしいぐらい凡庸な、誰でも知っていることだ。

動けば動くほど、追い込まれているトランプ大統領

しかし、この2つの常識を知らない人がこの世にいた。アメリカのドナルド・トランプ大統領と高市早苗首相だ。

トランプ大統領は、ベネズエラ襲撃の次はグリーンランド、などと言い出した。西半球とかモンロー主義とか資源とか軍事とか、有識者はもっともらしいトランプ大統領の行動原理の「理論」をでっちあげて、いろいろ言っている。だが、本質はただの駄々っ子、弱い者いじめのガキ大将というだけだ。ベネズエラで作戦がうまくいって興奮し、グリーンランドを獲得した歴史上の人物になりたいという欲望で、悪ノリしているだけだ。

しかし、トランプ氏は、大統領としては追い込まれつつある。動けば動くほど自滅だ。グリーンランドは、それにとどめを刺した。欧州との亀裂が決定的になった。昨年2月のミュンヘン安全保障会議に出席したJ・D・ヴァンス副大統領の「欧州侮辱演説」以降、深まっていた亀裂がこれで決定的な断裂となった。

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