トランプ大統領は、21日にはグリーンランドの将来について、NATOと大枠の合意に達したなどとSNSに投稿していたが、武力行使も関税もとりあえずないと言っても、関係ない。一時的に対立が緩和しても、長期的なトレンドとしては、協力関係は消滅していくだけだ。
実際、カナダは中国との関係を強化し始めたが、まもなく欧州もそれに続くだろう。もうトランプ大統領の命運は尽きたが、アメリカと欧州の決別という、別の意味でトランプ大統領は歴史に名を残すことが確定した。
トランプ大統領がどんなに自画自賛で自分を欺き続けても、市場は黙っていない。グリーンランド問題に対し、アメリカをトリプル安に陥れて対抗した。権力を振り回し、その力を日々失い、それにイラつき、さらに振り回し悪循環に陥っている。冒頭で述べたように、古くからの2つの経験則どおりだ。
高市首相の悪循環はこれから始まる
高市首相も同様だ。こちらも、首相支持率が高いのに自信過剰となり、解散権を握り続ければ自民党内での高市依存は継続するのに、わざわざ、力を失うために、その刀を抜いた。
すでに国会で内閣総理大臣に選ばれ、世論調査の支持率でも80%近い、史上最高ともいえる数字を維持していたにもかかわらず、「私、高市早苗、国民の皆さん、承認して、承認して」と約30分にもわたり、自分の名前を20回以上も叫び続け、解散を宣言するという『承認欲求解散』に打って出た。国民からは「承認もうしているよ」という声が聞こえてきそうだし、櫻坂46に、また歌われてしまいそうだ。
この解散権という宝刀は、独りよがりのタイミングで抜いたために、力の喪失幅は拡大した。悪循環に陥るのは、これからだ。
しかし、トランプ大統領と高市首相には1点、大きな違いがある。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら