結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。
共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配 がある。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ご
著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」 として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が、今回は「子どもがいない『おふたりさま夫婦』だから起こりうる「"相続"の大問題」 について解説する。
「おふたりさまの相続」は気楽でも安心でもない!
人が亡くなると、その時点から「相続」がはじまります。
故人の遺産をめぐり、家族や親族がもめにもめて、骨肉の争いに……。なんていうケースは、ドラマの中の話だけではなく、現実世界でもめずらしいものではありません。
ちまたの「相続争い」の話を聞いて、子どものいないおふたりさま夫婦は、「うちは夫婦だけだから、遺産でもめることもないし気楽だね」などと、安心しているのではないでしょうか?
でも、それは「あまりに大きな間違い」です。
おふたりさまの場合、子どものいる夫婦以上に、相続がもめごとやトラブルに発展するケースもありえるのです。
ふたりで一生懸命ためてきた財産が、ふたりのものでなくなるかもしれない。
それがおふたりさまの相続なのです。
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