子どものいない夫婦、相続を開始して驚いたのは……
子どものいないAさんご夫婦は、ともに60代。多少の貯蓄もあったため経済的な不安もなく、2人で仲睦まじく暮らしていました。
しかしある日、夫のAさんが急死。Aさんの妻は大きな悲しみに包まれました。
悲しみに暮れながらも、夫の死後の手続きを開始したAさんの妻は、あることに気づきました。
夫婦の財産の大半を夫名義にしていたAさんご夫婦ですが、その額は約3000万円でした。
相続の手続きをしようとしたところ、妻である自分以外に、夫の兄のBさんも相続人であることを初めて知ったのです。
前回の記事(「おふたりさま夫婦」だから起る「"相続"の大問題」)でも説明したように、子どものいないおふたりさま夫婦の相続は、配偶者のほか親や祖父母、兄弟姉妹や甥姪が相続人になり、相続がとても面倒で複雑になる可能性があります。
Aさんの妻にとっては義理の兄、遠方住まいで疎遠だったBさんに連絡をとり、相続について相談しなければなりません。
ただでさえ悲しみの中にいるAさんの妻にとって、これは大きな驚きであると同時に、「大きな負担」でもありました。
Aさん夫妻の相続は、いったいどうなったのでしょうか?
早速、解説していきましょう。
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