「死んだら、私の財産、誰に行く?」トラブル防ぐコツ 「"あげたくない人"に渡る」「棚ぼたケース」も

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終活 夫婦
「亡くなる順番によって相続人が変わるケース」を、2つの事例をあげて解説します(写真:Luce/PIXTA)
結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。
共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。
著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が「『死んだら、私の財産、誰に行く?』トラブルを防ぐ簡単なコツ」について、2つの事例をあげて解説する。

準備しないと、自分の財産が「想定外の人」に渡ってしまう

「おふたりさまの老後」は準備が10割: 元気なうちに読んでおきたい!68の疑問と答え
『「おふたりさまの老後」は準備が10割: 元気なうちに読んでおきたい!68の疑問と答え』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

誰かが亡くなると、その時点から相続がスタートし、故人の財産を誰が相続するかという「相続人の確定」をすることになります。

「配偶者、子どもが相続して終わり」というのがよくあるケースなのですが、場合によっては、誰が先に(後に)亡くなったかによって、遺産が誰の元に渡るのかが変わることがあります。

つまり、亡くなる順番によって、自分が築いた財産が想定外の人に渡ってしまうケースもありえるのです。

今回は、そんなケースを2つ紹介しましょう。

まず1つめは、お子さんのいないEさん夫婦のケースです。

子どものいない夫婦の場合、妻と夫、どちらが先に亡くなるかによって、最終的に遺産がどこに渡るのかが大きく変わってしまうのです。

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