
「いつのまにかゴミ屋敷の住人」になったCさん夫婦
高齢になれば、誰しも徐々に記憶力や判断力などの認知機能が衰えていくものです。
心身の衰えとともに、生活が荒廃していく高齢世帯が増えています。
私が見てきた中でも、いつのまにか生活が荒れて、ひどい状態になってしまっているのに誰にも気づかれず、配偶者の死亡や本人の入院などがきっかけで、ようやく福祉サービスにつなげることができたケースがあります。
まずは、80代のCさん夫婦の話です。
Cさん夫婦は、夫が妻を老老介護していたそうです。
そしてあるとき、夫であるCさんが突然亡くなったのです。
Cさん宅にはコンビニ弁当やペットボトルなどの空き容器が大量にため込まれ、家の中は、まさにゴミ屋敷状態でした。
しかも、夫婦はろくに入浴もしていなかった様子でした。
Cさんの死亡によって葬儀社が関与したところ、「これは大変な状況だ」ということになり、地域包括支援センター経由で私に連絡があったのです。
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