認知症で困るのは「本人確認」が必要な手続き
老後を考えたとき、誰もが気になるのが「認知症」の問題ではないでしょうか。
認知症は加齢とともに有病率が急激に高まることが知られています。
ちなみに、有病率は80代後半で男性の約35%、女性の約44%、90代後半になると男性の約51%、女性の約84%とされています。
世界でもトップレベルの長寿国である日本において、認知症は誰にとっても他人事ではありません。
そして恐ろしいのは、自分は認知症を発症するのか、するとしたらいつごろなのか、本人も含めて誰にもわからないことです。
医学や生活環境の進歩によって、多くの人たちが長生きできるようになったのは喜ばしいことですが、反面、備えるべきリスクが生まれているのです。
認知症を発症して判断力が低くなると、どんな問題が起こるのでしょうか。
日常生活に不便をきたすのはもちろんなのですが、さまざまな場面において、本人確認が必要な手続きなどで困りごとが増えることが予想されます。
というのも、法律は基本的に「本人」の判断を重んじるようにできているからです。
とくに近年は法意識の高まりを受けて、さまざまな場面で厳格な本人確認が求められます。
認知症が進行して本人の理解力・判断力が失われてしまうと、本人確認が必要な手続きは基本的にできなくなってしまいます。
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