姉「私が実家をもらうから」宣言で姉妹に亀裂! 相続は「兄弟姉妹」関係を破綻させる一大リスク 親の「遺言書」はトラブル回避のための愛だ
ささいな亀裂が「相続」きっかけに巨大なミゾに
私が結婚し、妻の実家に帰省するなかで、驚いたことがあります。妻には、姉が1人いるのですが、2人の関係が良好ではなかったのです。
私にも姉がいるのですが、仲は良く、両親が亡くなった今でも、こまめに交流しています。私にとっては、それが普通のことだと思っていました。
その後、知人・友人に聞いたところ「疎遠になっている」「いつも意見が対立している」などと答える人が思いのほか多くいました。
兄弟姉妹の仲が、あまり良くないケースは、決して珍しいことではないのだと、私は考え方を改めました。
「まぁでも、お互い大人なんだし、表面上うまく付き合っていけばいいのでは?」と思うかもしれません。たしかに、平穏時であれば、そのスタンスで構わないのですが、問題は「相続時」です。
司法統計年報(2023年度)によると、家庭裁判所に持ち込まれた遺産トラブルの財産割合は、5000万円以下が全体の75%に達しています。逆に1億円超では、1割にも満たないのです。遺産トラブルは、普通の家族間で起こっているのです。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら