「この家の名義、どうなってる?」たった1つの質問が「まさかのトラブル」を回避する《名義変更されていない不動産》の顛末「相続人が100人に!?」

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不動産の相続登記を行わずに放っておくと、のちのちとんでもないことになりかねません(写真:beauty-box/PIXTA)
結婚しても「子どもをもたない夫婦」、いわゆる「おふたりさま」が増えている。
共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。同書は7刷3万部を突破するベストセラーになっている。
著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が、「相続登記をしないとどうなるか」について解説する。

「GWに実家に帰って、親と会う」という人は、「そういえば、この家の名義って誰になってる?」と話題を一度、振ってみてください。

すると、「思わぬトラブル」を回避できる可能性もあります。

その理由を、本記事で解説していきます。

相続登記をサボると「とんでもない事態」に

一般的に「相続」といえば、不動産がからむケースが多いものです。

「おふたりさまの老後」は準備が10割: 元気なうちに読んでおきたい!68の疑問と答え
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なぜなら「不動産(持ち家)はないけれど、現金はある」という人より「現金はたいしてないけれど、不動産(持ち家)はある」という人が多いからです。

「うちには財産なんてない」という人でも、亡くなった人(被相続人)名義の不動産があれば、相続人間で遺産分割協議をし、不動産を取得した相続人は所有権の取得を知った日から3年以内に相続登記(名義変更)をしなければなりません。

ただし、日本には「相続登記をせずに放置されている不動産」がたくさんあります

不動産の相続登記を行わずに放っておくと、のちのちとんでもないことになりかねません。

場合によっては「会ったこともない相続人がたくさんいる」というとんでもない事態になることもあるのです。

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