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「この家の名義、どうなってる?」たった1つの質問が「まさかのトラブル」を回避する《名義変更されていない不動産》の顛末「相続人が100人に!?」

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  • 松尾 拓也 行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家
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相続権は、代々受け継がれるものです。

そのため、相続登記をせずにいると、気づいたときには相続人の数が信じられないほど増えてしまうこともあります。

どんどん枝分かれして「相続人」が増えていく

たとえば、もともとの持ち主(名義人)が再婚していたというような場合。

再婚した妻に前の結婚でできた子どもがいれば、妻の相続分はその子どもや孫などに受け継がれます。そして相続権は妻の子どもたち、その孫……と、数代のうちにどんどん枝分かれして、ねずみ算式にどんどん広がっていくのです。

そして、もともとの持ち主とは血のつながりがないどころか、「会ったこともない、そもそもお互い関係性すらよく知らない」というような相続人が多数存在するような事態になるわけです。

本来なら何度も相続が発生しているはずなのに、つい相続登記を長期間放置してしまい、相続人が100人以上に増えてしまったというようなケースもあります。

解決するには「とんでもない手間」がかかる

そのようなケースを解決するためには、相続人全員の連絡先を調べ、状況を説明する手紙などを送り、合意形成をしなければなりません。

各相続人に相続放棄をお願いするケースが多いのですが、承諾してもらえない場合は法定相続分のお金を支払うことになります。

とにかく、会ったこともない相続人と交渉するのは、本当に大変な作業です。

それが数多く存在するとなれば、とんでもない手間がかかります。

実際には司法書士や行政書士、弁護士といった専門家にお願いすることになると思いますが、相続人が増えれば費用もかさみます。

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【相続登記は義務化されたが…】

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