「貯金してたのに…」「認知症が進んで、最期は…」高齢者施設の選び方・入居の"意外な落とし穴"「お金さえあればなんとかなる」の大誤算

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「おふたりさまの老後」は準備が10割
元気なうちに知識を身につけ、情報収集しておくことは、老後生活の質を上げることにもつながります(写真:SoutaBank/PIXTA)
結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。
共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。同書は7刷3万部を突破するベストセラーになっている。
著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が、「高齢者施設の選び方・入居の盲点」などについて解説する。

料金やサービス「高齢者施設」はさまざまな条件がある

「しっかりお金を貯めて、老後は老人ホームに入ればいい」

そう考えている人も多いのではないでしょうか。

「おふたりさまの老後」は準備が10割: 元気なうちに読んでおきたい!68の疑問と答え
『「おふたりさまの老後」は準備が10割: 元気なうちに読んでおきたい!68の疑問と答え』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

高齢になり自宅での生活に不安が出てきた場合の選択肢として、高齢者施設への住み替えがあります。

特に子どものいない人や子どもと疎遠になっている人の場合、老後は施設入居を視野に入れて蓄財に励む人もいるでしょう。

しかしひと口に「高齢者施設」「老人ホーム」と言っても、さまざまなものがあります。

公的施設か民間施設かの違いもありますし、食事や介護がついている施設もあれば、一定のサポートを受けながら通常の生活を送りたい人のための施設もあります。

もちろん、肝心の費用も千差万別。

なかには「入居金1億円+月額利用料30万円」といった民間の超高級老人ホームから、特養(特別養護老人ホーム)やケアハウスなど、「月額数万円」から利用できるものまであります。

「老後は老人ホームに入ろう」と漠然と考えていても、「どんな施設にお世話になるか」をイメージできている人はまだまだ少ないのが現状です。

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