「 先祖代々の土地だけに、安易に売るわけには…」、相続で直面《不動産を守り続けることの難しさ》。別の視点や発想の転換で問題を解決!

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街並み
維持費や修繕費がかさみ、赤字を生むだけの不動産も増えています *写真はイメージです(写真:ABC / PIXTA)
「相続のとき、何も問題がないようにしておいて欲しい」「家族間でもめずに相続を終えたい」ーー。そう願っているのに「先祖からの土地だから」「今は困っていないから」と何も手を打てない状態になっていたりしませんか?
エスクロー・エージェント・ジャパン信託の代表取締役・平田明さんは、相続で家族間のトラブルを避けられるよう、「適切なタイミングでの不動産売却」を提唱。「売却で得たお金で、出費や負担が少なく、安定した収入を生む新しい資産を取得したり、公平に分けやすい状態にしておくことで、将来の争いの種を取り除けたり、より豊かでストレスが少ない生活ができるようになったりする」といいます。
平田さんの著書『地主が知っておくべき 幸せな相続と不動産売却』より一部を抜粋し、相続にまつわる「呪縛」と、それを乗り越えるための「解決策」について考えます。

相続の「動けない状況」を生む呪縛とは

不動産の相続に関しては、次のような「呪縛」が原因で、「動きたくても動けない」という状況に陥る方が少なくありません。

●呪縛① 「先祖代々の土地だけに、安易に売るわけには…」
●呪縛② 「親が元気なうちは(目の黒いうちは)…」
●呪縛③ 「今、特に困ってないし必要ない」と言われ…
●呪縛④ 「相続税の納税のために残しておく」と言われ…

「呪縛」とは「心理的な強制によって、人の自由を束縛すること」を指します。ただし、ここで扱う「呪縛」は、必ずしも強制的なものではありません。相続に触れること自体がタブー視されるような雰囲気や空気感も含まれます。

こうした状況が問題を引き起こさないのであればよいのですが、実際には、多くの方が悩みを抱えているのが現状です。

しかし、こうした呪縛も「別の視点」や「発想の転換」を取り入れることで解決できる場合があります。その具体的な方法や考え方について詳しく解説していきます(本記事では、呪縛1についてご紹介します)。

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