
高齢者が貧困に陥ってしまう3つの要因とは? リスクを把握し、元気なうちから老後に備えましょう(写真:nisimu/PIXTA)
結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。
共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。同書は7刷3万部を突破するベストセラーになっている。
著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が、「貧困老後に陥る人の3大要因」について解説する。
高齢者の貧困率は上昇傾向に
老後を迎えれば、収入は現役世代よりも大きく下がります。
誰もが潤沢な資金を持って老後生活をスタートできるわけではあり
そこで問題になるのが、老後の貧困問題です。
日本の高齢者(66歳以上)の貧困率は、女性22.8%、男性16.4%(厚生労働省「国民生活基礎調査」2018年・貧困率は国民の所得の中央値の半分に満たない世帯の割合)とされ、上昇傾向にあります。
私は多くの高齢者の相談・サポートをしてきましたが、高齢者が「貧困老後」に陥りやすい原因は、主に3つあると考えています。
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