結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。
共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。同書は7刷3万部を突破するベストセラーになっている。
著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が「リタイア後の人生」について解説する。
「リタイア後の生活」は20〜30年もある
60代、70代はまだまだ高齢者とはいえないほど元気な人が多い昨今。
日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.14歳となっています(厚生労働省「簡易生命表」2023年)。
ちなみに、男性の4人に1人以上、女性の半数以上が90歳まで生存しています。
60〜70歳でリタイアして90歳まで生きると考えれば、「リタイア後の生活」は20〜30年もあることになります。
第2の人生ともいえるリタイア後をどう過ごすか。
これは人生100年時代を生き抜いていく私たちにとって、大きな課題でもあります。
今回は「リタイア後の選択で成功する人・失敗する人」の決定的な差について考察していきます。
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