2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』主演・仲野太賀の原点。14歳で演じた「悲劇的な末路たどる武将」の正体とは
初めて大河に出演したのは2007年『風林火山』
2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』において名補佐役といわれる武将・豊臣秀長(豊臣秀吉の弟)を演じるのは仲野太賀さんです。
仲野さんがどのように秀長を演じるのか、今から楽しみですが、仲野さんはこれまでたびたび大河ドラマに出演してきました。
仲野さんが初めて大河に出演したのは2007年のこと。仲野さんが14歳の時です。『風林火山』(主演は内野聖陽さん。武田信玄の軍師・山本勘助が主人公)において上杉龍若丸を演じました。
龍若丸は著名な人物というわけではありませんが、その父は関東管領(室町幕府が設置した鎌倉府の鎌倉公方を補佐する役職)上杉憲政であります。
憲政は享禄4年(1531)に家督を継ぎ関東管領となるのですが、小田原の北条氏康と対立。天文15年(1546)に氏康軍に破れ、上野国平井城に逃れます。ところがこの平井城は天文21年(1552)に落城してしまいます。憲政は後に越後国の上杉謙信を頼ることになりますが、憲政の嫡子・龍若丸は平井城にとどまりました。
『関八州古戦録』(江戸時代中期に成立した軍記物語)には龍若丸も登場します。その時、13歳であったようです。
同書には憲政が13歳のわが子を捨て置き逃れたことが「情なくも」と記述されており、非難するような論調です。


















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