リタイア後の人生「失敗する・成功する人」決定差 大企業を早期退職し、カフェを始めたものの…

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おいしいコーヒーを淹れる力があっても、カフェ経営がうまくいくわけではありません。

客側がカフェに求めるのは、店の雰囲気、味、サービス、価格、立地、オペレーション、メニューのバリエーション、居心地のよさなど、総合的なクオリティです。

「コーヒーのおいしさ」はその中のひとつのパートにすぎません。

しかも、客単価が低く、回転率の悪いカフェは、外食産業の中でも利益が出にくい業態のひとつです。

外食産業で働いた経験のないMさんにとって、そもそもビジネスとしてカフェを成立させるのは非常に高いハードルだったのです。

いきなり変えるのではなく、無理なくシフトする

KさんやMさんだけでなく、多くの人の「第2の人生」を見てきた私から言えることがあります。

Mさんのように、いきなり新しいことを始めると、経験も慣れもないため、失敗するリスクが高くなります。

それよりも、第2の人生では若い頃から好きだったこと、長年続けていたことに無理なくシフトして、花開かせるほうが、うまくいくような気がします。

リタイア後に、いきなり180度違う新しい世界に飛び込むのは難しいものです。

そう考えると、現役時代から「リタイア後の生活」につながるような趣味や習慣を始め、しっかり「準備」しておくことが、「第2の人生」を上手に楽しむコツと言えるかもしれません。

松尾 拓也 行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家

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まつお・たくや / Takuya Matsuo

行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家。

行政書士松尾拓也事務所代表、有限会社三愛代表取締役。

1973年北海道生まれ。父親が創業した石材店で墓石の営業に従事する傍ら、相続や終活などの相談を受けることが増えたため、すでに取得していた行政書士資格を活かし、相続・遺言相談をメイン業務として行うようになる。

信条は、相談者からの困り事に「トータルで寄り添う」こと。家族信託や身元保証など「新しい終活対策」についても積極的に取り組み、ライフプランや資産管理などの相談に応えるためにファイナンシャル・プランナー、住み替えニーズなどの相談に応えるために宅地建物取引士の資格を取得。ほかにも家族信託専門士、相続診断士、終活カウンセラー、お墓ディレクター1 級など、終活にまつわるさまざまな資格を取得する。

一人ひとりの「ライフエンディングシーン」(人生の終末期)で、最も頼りになるパートナーとなるべく、全方位視点で積極的な事業展開を行っている。

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